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人気ゲームを映画化した「逆転裁判」(三池崇史監督、11日公開)に主演した俳優、成宮寛貴(29)。
大阪市内の試写会で舞台あいさつし、同ゲームを舞台化した2009年の宝塚歌劇団公演に主演した花組トップ、蘭寿とむと主人公の決めセリフ「異議あり!」を競演した。

凶悪犯罪の増加によって、弁護士と検事が直接対決し、わずか3日のうちに判決を下す「序審裁判」という制度が採り入れられているという設定の『逆転裁判』の世界。
次々と明らかになる真実によって、善と悪すらも簡単に揺れ動き、被告の人間性が浮き彫りにされていくが、成歩堂は正義を信じてひたすら突き進み、奇跡を巻き起こす。

だが、演じた成宮自身はというと、「誠実であることはいつも心掛けていますが、常に正義でいることはとても難しいと思うんです」と正直に明かす。
「僕の中には、正義があれば悪もある。生きているとたまには信念を曲げなければならないこともあるし、ある程度長いものに巻かれなくちゃいけなくて、意見を曲げて時には汚い水を飲まなきゃいけないときだってある。それをジャッジメントすることが大事なんだと思うんですよね」と持論を展開した。

とはいえ、成宮自身が正義を信じていないわけではない。
誰もが犯罪に巻き込まれ、裁判にかかわる可能性があるのは現実も同じ。
だからこそ、「もともと現実の裁判制度には『なんか違うんじゃないかな』と思うことがたくさんあって。被害者の気持ちを考えると、裁判が長引けば引きずる時間も長くなるし、お金が掛かるから泣き寝入りするケースも中にはあると思うんです。その点、“序審裁判”っていいなと思いますよね」と現実の裁判制度に苦言を呈した。

そんな成宮が演じた成歩堂は、原作で描かれているコミカルで熱いイメージに加え、新米ゆえのもろさも、他人を思いやる優しさをも併せ持つキャラクター。
成歩堂おなじみのギザギザヘアー姿に慣れるまで時間がかかったという成宮だが、「誰も信じなくても最後まで信じてくれる、誰しもが求めている存在」が、これほどはまる人はほかにはそういないだろう。



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