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井上芳雄、新納慎也、彩乃かなみのトリオが2年ぶりにパルコ劇場に帰ってきた。
「TRIANGLE VOL.2 ~探し屋ジョニーヤマダ~」。前作とはガラリと趣向を変えて、今回はちょっぴりシリアスなストーリー仕立て。だが、3人の息のあったコンビぶりは健在だ。

今回の3人は、小学校時代からの幼なじみという設定。
いつもバカなことばかりしている腕白小僧のジョニーヤマダ(井上)、カッコ良くて、頭も良くて、でもちょっぴり弱気なトーマ(新納)、そして、お転婆で怪力で(?)気が強くって、でも可愛いビッキービッキー(彩乃)だ。

大人になったジョニーは「探し屋」として活躍中だ。
そして、ビッキービッキーは幼い頃からの夢だった刑事になっている。
そして2人は婚約中。
そこになんと、原因不明の昏睡状態になってしまったトーマがかつぎ込まれてくる。
物語は、ここから始まる。

「失くし物」だけではない、人の「失われた記憶」も探すことができるジョニーは、親友を目覚めさせるべく、トーマの記憶のなかに入り込んでいく。
すると、記憶の彼方に封印されていたはずの意外な事実が次々と発覚し、あわや婚約解消の危機に…。

「素の2人とは互いに正反対の役柄」という井上と新納。
だが、「ミュージカル界のプリンス」(井上)に、じつはコミカルでお茶目な部分があることや、「ミュージカル界の異端児」(新納)が、じつはとても知的で繊細な人であることは、ファンの皆様方はすでにお見通しだろう。そんな2人の一面が存分に堪能できるという、何ともうれしい一作となっている。

幕開きから酔っぱらいで登場する彩乃かなみには、度肝を抜かれた。
宝塚時代はトップ娘役として活躍した彩乃だが、その殻を良い意味で完全に脱ぎ捨てた、のびのびとしたパワフルなお芝居。
本作で、コメディエンヌとしての一面を見事に開花させた。
一皮むけた彩乃の姿を観てみたい方はぜひ劇場まで。

子ども時代からの記憶をさかのぼる、ということで、子ども時代から中学、高校と成長していく3人を見られるのも楽しい。
新納トーマ少年の登場シーンには乞うご期待。
セーラー服姿の彩乃ビッキービッキーが何とも可愛らしい。

物語は、1幕の後半から2幕にかけて、ちょっとシリアスに展開する。
普段、空気のように身近に接している人のことを、改めて大事にしようと思うきっかけになるかもしれない。
日々、人と接する中での、何気ない一瞬一瞬を、おろそかにするまいと、改めて考えさせられる。

結末に向けての急展開は、普段でも親友どうしだという井上と新納の2人ならではの見せ場だろう。
そしてここでは、井上の直球の二枚目っぷり、そして新納のユーモラスな変化球と、2人本来の持ち味が浮き彫りになる。

三人三様の個性に加え、3人ならではのコンビネーションも楽しめる。
この3人でなら、3作目、4作目…と、いろんな「トライアングル」が観てみたいと、今後に期待してしまうような舞台だった。



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