宝塚歌劇団花組の二番手男役スター、壮一帆(そう・かずほ)が11月4日、日本青年館(東京・千駄ケ谷)で開幕するコメディー「カナリア」(正塚晴彦作・演出)で、真っ白な長髪に、黒い衣装でバリバリに決めた“ビジュアル系悪魔”を演じる。
「宝塚の男役らしくない役です。一人前の悪魔になるため、人間社会に降りたヴィム(壮)が、真面目に課題に取り組もうとすればするほど、彼は人間に翻弄されます」
平成13年、匠(たくみ)ひびき主演で好評だった作品の再演。
悪魔学校のエリート小悪魔、ヴィムの卒業課題は、最初に出会った人間を不幸のどん底に突き落とすこと。
しかし現代パリに降りたって見つけた標的、アジャーニ(実咲凛音(みさき・りおん))は衣食住にも事欠く悲惨な境遇の女性。生きるために悪事を働く、悪魔の想像をも超えるブラックな人間社会にも直面する。
「10年前、悪魔と人間のかみ合わないやりとりが面白く、客席で大笑いしました。でも実は大切なメッセージのある作品で、真っすぐな悪魔の方が、人間よりまともに見えてきます」
作中、悪魔軍団リーダーとして後輩悪魔を率いるが、実は楽屋大部屋でも後輩を束ねる立場。
今年は同期の蘭寿(らんじゅ)とむがトップに就任、お披露目公演「ファントム」では蘭寿とがっぷり組み、複雑な背景を持つ怪人の父親役を好演した。
立場も上がった今、「出演者それぞれ新境地を開拓できるお芝居なので、みんなモチベーションが高い」と全体を見渡し、豪快に笑った。
10日まで。問い合わせは阪急電鉄歌劇事業部(電)03・5251・2071。
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