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元宝塚歌劇団宙組トップスターで女優の貴城けいが、ブロードウェイ・ミュージカル「サイド・ショウ」に出演する。
昨年4月に日本初上演されたが、反響の大きさに早くもこの秋、再演が決定。
貴城は初演に引き続き、主人公のヴァイオレットを演じる。
今年で芸能生活20周年を迎え、ますます充実する貴城に、公演への意気込みや近況などを聞いた。

ノーブルな雰囲気を漂わせる正統派男役として、宝塚で過ごした15年。
2007年2月に退団後は舞台を中心に活躍し、女優生活も5年目となった。
もともと華やかな顔立ちのためか、退団してからの性転換(?)もスムーズに行われ、今やどこからどうみても美人女優である。

そんな‘女子化’への楽しさを尋ねると、「とにかく女子は大変だな、と思いましたね。ネイルひとつにしてもそうですし、髪も乾かすの大変だし、暑いし…」としみじみ。
そういいながらも、ワンピースからパンツまで幅広いおしゃれを楽しんでいる様子だ。
だが、外見が女らしくなっても、話しだすと中身は全然変わっていないと周りから言われるのだそう。
「性格は変わんないんだな、髪の毛伸びても」と豪快に笑った。

芸能生活20周年を迎えた今年は、ミュージカル「愛と青春の宝塚」、ブロードウェイ・ミュージカル「ビクター・ビクトリア」に主演、アニバーサリーライブや退団後初のソロCD「PASSER」の発売など、多彩な活動が光る年となった。
そして、次に待っているのが「サイド・ショウ」の再演だ。
初演を経験した貴城が「普通ってなんだろうって考えさせられる」と語るこの作品は、雑誌「ミュージカル」の2010年ミュージカル・ベストテンでも第3位に輝いている。

舞台は1920年代のアメリカ。実在する結合双生児の姉妹・ヴァイオレット(貴城)とデイジーのヒルトン姉妹は、‘フリークショウ’で見世物扱いされていた。
そんなある日、ミュージシャンのバディらによって、ヴォードビルの世界へと導かれる。やがて彼女らは、その可憐さと歌のうまさでたちまち人気者となり、大成功を収めたのだが…というストーリー。

劇中にはほとんどセリフがなく、全編、音楽でつづられているのが、この作品の特徴だ。
初演では、まず英語のメロディーに日本語の歌詞をあてるのが難しく、完成するまでには相当な紆余曲折があったとか。

貴城は「4~5回くらい歌詞が変わった曲もあり、3つくらい前に変わった歌詞が出てきしまったり。ほとんど2人で歌っているので、どちらかが間違えると大変」と、懐かしそうに笑った。
今年の6月に行われた「サイド・ショウ」ミュージカル・ライブでは、デイジー役の樹里咲穂とともに作品の素晴らしさを改めて実感したという。
「もっとこうしたい、こうできるという思いが沸き出てきて、前回よりもさらにブラッシュアップしたものをお見せしたい」と、意欲に燃えている。


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