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1982年の第一巻刊行以来、30年経った今も多くのファンに愛され続けている大ベストセラーSF小説『銀河英雄伝説』。本作が小池修一郎による脚本・演出で、宝塚歌劇団宙組の新トップコンビ、凰稀かなめ実咲凛音のお披露目公演として上演される。
新生宙組のトップスターとして組を率いる凰稀に、現在の心境を訊いた。

「この演目をやると聞いてから原作の小説を知ったので、最初はピンとこなかったんです。でも宙組にピッタリな題名ですし、小池先生が男祭にしたいとおっしゃっていて(笑)、長身ぞろいの宙組でやるときっとカッコよくなると思いましたね。その後、原作を読んで人間味あふれる内容に魅力を感じましたし、(原作の)熱狂的なファンの方が多いと知って、これは大変だという思いも出てきました」。

ファンが多い作品だからこそ期待を裏切ることはできないが、宝塚版として、いい意味で裏切りたいという気持ちもあるという。
「『銀河英雄伝説』のファンの方にも、これをきっかけに観に来て頂けると、とても嬉しいです。宝塚歌劇を観たことがない方にも、原作を知らない宝塚歌劇のファンの方にも楽しんで頂ける舞台にしたいです。映像とのコラボやコスチュームなど、見た目にも華やかですし、曲もダンスもとても素敵なので、宝塚歌劇ならではの『銀河英雄伝説』を堪能して頂きたいですね」。

限りなく広がる銀河を舞台に、「銀河帝国」対「自由惑星同盟」の戦いと各々の人間ドラマを壮大なスケールで描いた本作。
凰稀が演じる圧倒的なカリスマ性を持つ名将・ラインハルトについては「とても喜怒哀楽が激しい人」と分析する。「原作を読んですごく冷静な人だと感じたのですが、宝塚版では野心的な部分や苦しみなどが濃く描かれているので、そのあたりは小池先生と相談しながら作り上げていきたいです」。

新トップスターとして男役の理想像、宙組の方向性について尋ねてみたが、特別に気負うことはない。
「今までも理想は考えずにやってきました。それだけになりたくないという思いもありますし、作品ごとにいろんな自分を発見していきたいんです。お客様にもそういった部分を感じて頂きたいと思ってやってきたので、これからもどんどん成長して、素敵な男役になりたいです。宙組全体に関しても、私が方向を作るのではなく、みんなで宙組のスタイルを作っていきたいですね」。

凰稀を中心としたフレッシュな宙組が、新たな伝説を生み出すはずだ。



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